恐怖短編集
私のオシリを撫でている手は、必ずいつも同じ動作を繰り返す。


右に行って、左に行って、また右に行って、左に……。


まるでメトロノームのように単調に、時を刻む時計のように正確に、私のオシリを行ったり来たり。


そのリズムに乗って音楽が流れてきそうだと、一瞬思う。


悠長にそんなことを思っているくらいなら、捕まえるくらいできるだろ。


そう思う?


私も何度かその手を捕まえて、ドラマのように警察へ突き出してやろうとした。


だけど、できない。
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