恐怖短編集
その日から、栞と二人目の一哉との同棲生活がはじまった。


栞が仕事に行くときは、コップに一杯の水を置いておき、帰るとそれが空になっている。


そして、決まって二人目の一哉は、少しずつ少しずつ身長をのばして行った。


二人目の一哉はいつもテレビの横にいたが、栞がキスをねだると濃厚で窒息死してしまうほどのキスをくれた。


抱き締めてほしいと言えばその通りにしてくれるし、触れてほしいと言えば心の底まで満たしてくれた。
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