*嘘月とオオカミ先輩*



「なんかー門限できちゃったとかで帰りましたよ」

「門限?」



眉を寄せるオレに、緑川はのんびりと答える。



「あんまりいつも遅いからって、親がキレたらしいですよー。ツッキーってば見かけによらず夜遊び激しいんですかね?」

「……」



黙り込むオレをよそに、緑川は「なーんて」と冗談めかして笑った。


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