*嘘月とオオカミ先輩*

 自らを追い詰める



ライトに煌々と照らされた人工芝のコート内で、後衛を守りながら、オレは幾度となく隣のコートを盗み見た。


いつものサークル活動。


オレは七海とダブルスのペアを組んで練習試合中だ。


そして現在、激しくイラついている。



「ちょ、サク! 今の拾えたでしょ!」



横で叫ぶ七海の声も半分しか聞こえない。


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