*嘘月とオオカミ先輩*



オレの視線の先には隣のコートで練習する1年と、何故かそこに混じっている三條の姿があった。


1年はいま、ペアで打ち合いをしていて、三條は何故か月島と組んでいる。



「つか、あいつはなんで1年とこにいるんだよ?」



苛立たしさを隠さないまま、傍らにいる七海に問いかける。

と、オレの気迫に気圧されたように、七海は三條に目を向けた。

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