*嘘月とオオカミ先輩*



「七海の気持ちは嬉しい。けど、ほんと、ごめん」
 



あたしの中で張り詰めていた糸が、ぷつりと切れた。

止まっていた血が一気に流れ込んだみたいに、心臓が大きく揺れた。



視界には頭を下げているサクヤ先輩の姿。


ナナミさんはうな垂れたまま、しばらく動かなかった。


やがて景色が滲む。



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