*ミーくんの好きなひと*
「ミーくん大好き」
心の中に収めきれなくなった気持ちをこぼすと、大きな手が撫でてくれる。
「はいはい」
ちょっと呆れたような声で、それでもちゃんと受け止めてくれる。
分かってるよ。
今はまだ、私の気持ちの方が大きい。
でも、そのうち絶対、ミーくんの中の『好き』も大きくなるよ。
だって自信があるの。
私のこと、絶対もっと好きにさせてみせる。
あんな言葉、きっと覆させてみせるから。