*ミーくんの好きなひと*



「くっついていい?」
 

メガネを外したってことは、休憩だよね?
 

邪魔しないって約束したから、こんなことにも確認を取る。
 
ちょっと面倒だけど、


「いいよ」
 

ミーくんが優しく笑ってくれるだけで、私の心は一気に明るくなる。


「えーい」
 

胡坐をかいてる細い腰に、横からぎゅっとしがみついた。
ふわっと香るミーくんの匂い、大好き。

 
細身の腰も、温かな体温も、全部好き。
 

ミーくんのすべてに自分の印を残したいくらい。
 

ミーくんの匂いが染み付いたシャツにも、その白い肌にも、浮き出る血管にも、萌のモノって、名前を書けたらいいのに。
 

ランドセルやハンカチや上履きなんかの持ち物全部に名前を書いてる小学生みたいに。


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