*ミーくんの好きなひと*
「んっとね、まず買い物! それから軽くお茶して、それからランドパーク行って……」
つらつらと挙げていく私を黙って見守っていたかと思うと、
「あ、夜は店、予約してある」
急にそんなことを言う。
「予約?」
「そ、前に食べたいって言ってたイタリアン、19時に取っといたから」
「うそ!」
目を丸くする私に、ミーくんは少しだけ得意げな顔をする。
「ほんとー」
「きゃーやったー!」
両手を広げて喜ぶ私の頭を、優しげな表情でぽんぽんと撫でてくれた。