私の王子様は…
キーンコーンカーンコーン

「起立!礼!」

「「「さよなら~」」」

だるそうな挨拶が教室に響く

放課後…
あれからまだ美咲とは一言も
話してない
いつも美咲と帰ってるが
今日はひとりで帰ることにした




「はぁ…」

最近良いこと無いなぁ…
逆に悪いことしかないきが…

とぼとぼ歩きながら帰ってると

「おい」

まただ…
今会いたくない奴ランキング1位
の奴だ…最悪…

「おい」

「…何?」

「お前一人か?」

「…だったら何?」

「………俺も一緒に帰ってやる…」

「…」

はい!?な、何言ってんのこいつ!?

「別にい「悪かった…」

「へ…」

「今日ひどいこと言ったから
だから…その…反省してるってゆーか…」

「…」

ポカーンとしていると
顔を真っ赤にして

「だから!お前が危ないめ
にあうのがやなんだよ!!」

「…………それであんなこと言ったの?」

「…おう」

「思っても無いことを?」

「…おう///」

「ぷっ…あはははは(笑)」

「んなっ!!何笑ってんだ!!」

「あはは…だって…ガキ何だもん…ははっ」

「…」

私が爆笑すると神埼くんは
顔を真っ赤にしてうつ向いてしまった

「ごめんごめん
つい可愛かったから…」

「可愛くねえし…」

「本当にごめんって…」

あ~あ拗ねちゃった
ぷっ本当に子供みたい
あっ!そうだ!!

「じゃあ…
私が何でも言うこと聞いてあげる!」

ピタッと神埼くんが動きを止め
綺麗な整った顔をこちらに向けてきた

「………言ったな…」

やってしまった…

「な…なんつって☆」

「いや…駄目だ…
今日からお前は俺の言うことを
なんでも聞くんだ」

「…」

前言撤回…こいつ
全然可愛くない!!

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