私の王子様は…


「お前くんの早いのな
絶対遅いと思ったよ…」

「30分も前からここにいたし!!」

そのせいでややこしいことに
なったけどね…

「はやっ!!何してたの
そんな早く来て」

「別に何かしようと思って早く来たわけ
じゃなくて楽しみすぎて早く来ちゃったの!」

「…ふ~ん…そんなに俺と行くの
楽しみだったか…」

ニヤリと笑いながら言ってきた

「違っ////…くないけど…////」

「はっ顔真っ赤~」

「うるさい見んな~////」

…あっ…あれ可愛い!!」

射的屋さんに並べられてる
クマのぬいぐるみを指差した

まぁ半分は話題反らしだけどね…

「はっ子供っぽい人形」

「んな!そんなことないし!!」

可愛いもん!!

「そんなんより早く次行くぞ」

ここは「任せとけ!」って言って
ぬいぐるみ取ってくれんじゃないの?

「はぁ…乙女ゴコロをちょっとは
考えなよ…」

「おめぇは乙女じゃないだろ?」

「乙女だし!!」

「あっそこ花火良く見えそう♪」

神埼くんが指差したのは
人があまりいない周りが見渡せ
そうな高い所

「やだ!!あんな高い所まで
のぼんの疲れる!!」

「つべこべ言ってねぇで
行くぞ…」

「やだぁ…」

「あっその前にトイレいっとこうぜ」

「良いけど…」

「じゃあ終わったらここで
待ち合わせな」

「はい…」

私はさっさとようを済ませ
外に出た

まだ神埼くんは来てないみたい…

前も…恵斗くんと花火大会来たな
今でもすごく覚えてる
何か別人になっちゃったもんな…

でも前と同じで一緒にいると楽しい

そこは昔と全然違わないんだ…



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