朝の旋律、CHOCOLATE ~Whole Lotta Love~
温かいダージリンから、湯気が上がる。
目の前に並んだ、2種類のチョコレートケーキ。
や、何故私の前に2つ来た?
「哲也が…倉橋さんにコレとコレを食べさせてくれ、と…」
「……2個…」
確かに、いつもどちらかを選ぶけど。
っていうかお父さん……
私がここに連れてくることを何故知っ……
…て…哲か……。
血だらけだったくせに、お見通しかよッ!!
お母さんの為に、連れて来たつもりだったけど。
お父さんがすでに、私の好きなケーキを知った上で注文するとか。
ケーキの美味しい店を、と言われたのに、お母さんの前にはケーキではなく、プリンが置いてあるとか。
哲?
まさか私の為に、疲れてるご両親に無理言った訳じゃない…よね?