朝の旋律、CHOCOLATE ~Whole Lotta Love~
「椎茸は…干すの」
「干すの?蜜が?」
あ。
怪訝そうな顔された。
干し椎茸ってあるじゃない?
あれ、美味しいんだよ?
「いや、そうじゃなくてさ」
蜜が料理するのは知ってるし、干し椎茸が美味しいのも知ってるよ、と。
遼がやっと、笑顔を見せたことに、ほっとした。
切羽詰まったような、真剣な目で、何かを言い掛けてるのは、気がつかなくはない。
私はことごとく、流してきたけれども。
無理に手を引き抜いてからは、特に。
せっかく連れてきてもらったのだし。
遼がそうしたいなら、手くらい良いんじゃないかとも、思ったけど。
「そうじゃなくて、“哲くんの椎茸”、蜜が干すの?」
…え?だめ?
でも…哲、自分で干すかなあ?
ほんとは頼まれてないしなぁ…。