【完】俺が消えてしまう前に


「・・・あ」


思い出した。

愛希の事も、全部。



「いっちゃん・・・?」


愛希が目の前にいる。


ようやく会えた。
いや、ずっと一緒にいたんだ。



「愛希、ごめん。本当にごめんな」


「いっちゃん・・・あきたちのことおもいだしたの?」


「ああ、全部な」



だけど人格は俺のままだった。

昔の俺じゃない。


死ぬ寸前から俺はこのままだったんだ。



少しだけ安心した。
< 95 / 166 >

この作品をシェア

pagetop