てのひらを、ぎゅっと。
「分かったよ。具合悪くなったら言えよ?俺もさ、心優と一緒にいたいからもう少しここにいるよ」
やわらかく笑ってから、こうちゃんはベットの横にあるいつものイスに座った。
そして、私のてのひらがこうちゃんのてのひらに絡めとられる。
繋がった私たち。
……………やばい、やばいよ。
私、今………こうちゃんとキスしたい。
変なことを考えてる自分自身にドキドキして、少し冷たい冷や汗が額に滲んだ。
この5日間、ずっと梨帆も一緒にいたからキスなんてできなかったんだよね……。
さすがに親友の前でするのは、気が引けるしね。
意を決して、恐る恐る唇を開いた。
「目………瞑って………?」
自分からするのは恥ずかしいけど……もう限界。
こうちゃんの優しい温もりを感じたい。
直にこうちゃんの想いへ触れたい。