てのひらを、ぎゅっと。


もし本当に流れ星が流れたとして、ひとつだけお願いが叶うとしたら、私は何を願うのだろうか。


お小遣いがもっと欲しいとか、美味しいものが食べたいとか、外国へ行ってみたいとか。


いろいろと願いはあるけれど、どれも流れ星に願うには小さすぎる気がした。


『こうちゃんは……』

『ん?』

『こうちゃんはもし流れ星に願いを込めるなら、何をお願いするの?』


自分一人じゃ答えが見つけられそうになかったから、こうちゃんにも同じ質問をしてみる。


うーん……と大袈裟に唸って、質問の答えを探しているこうちゃん。


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