てのひらを、ぎゅっと。
「こう、ちゃん………っ」
「心優」
何度もふたりで繋いだてのひら。
今、涙と哀しみが渦巻く病室の中で、もう一度繋がれる。
「絶対、離さないからな」
そう言って固く握られる。
その瞬間、もっともっと涙が込み上げてきた。
こうちゃんとの思い出が、走馬灯のように私の脳裏を横切ったから。
“心優、今日も可愛い”
“バカだなぁ”
”よーし、俺についてこい“
“ははっ“
”心優、好き“
───“愛してる”