てのひらを、ぎゅっと。


「心優お姉ちゃん」


お姉ちゃんの写真に向かって、私は最高の笑顔で笑った。


「私のお姉ちゃんでいてくれて、ありがとう」


私、頑張るからね。


どんなに挫けそうになっても、諦めそうになっても。


お姉ちゃんのような人になれるように。


だから見守っててね。


もし、どうしても泣きたくなったなら……
ここに戻ってくるからさ。


ここからまた、スタートするから。


だってここが、私の居場所だから。


帰るべきところだから。


お姉ちゃんからの愛を胸に、私はここから歩いてく。


              ーENDー


 
< 370 / 465 >

この作品をシェア

pagetop