てのひらを、ぎゅっと。


もう一度あの子に目を移すと、………俺の胸はドキッと高鳴った。


彼女は桜の花びらをてのひらに乗せ、嬉しそうにふわりと笑っていたから。


その時、俺は確信したんだ。


彼女は心優の妹だと。


だって…………彼女はあまりにも心優と似すぎている。


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