てのひらを、ぎゅっと。
そして、俺をまっすぐに見つめて、初めて笑ってくれたんだ。
『でもさ。今から相川は俺の彼女だなっ!よろしくな』
俺は彼女の目の前に自分のてのひらを差し出す。
『ん』
彼女の手の温もりを直に感じた瞬間、俺のドキドキは最高潮に達した。
彼女のてのひらは俺ら男のものとは全く違って、すごくやわらかくてちっちゃくて、とってもふわふわとしていたから。
『よろしくね』
俺を見上げてにこっと笑った彼女は、俺たちの周りを舞う桜に負けないくらいキレイだと思った。