俺の素顔、知りたい?



「ウソばっかり……私は先輩だけが好きなんです…」


振り絞って出した声は消え入りそうなくらい小さかった。


それが聞こえたのか聞こえなかったのか……その場いた全員が怖い顔をしていた。



「1年が生意気なんだよ!恭汰はみんなのものなんだからね!」


先輩はものなんかじゃないよ。


先輩が好きだったら、こんな酷いこと言える?



ああ……もう。


どうしたらいいの……?



「なにしてんだよお前ら!」



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