俺の素顔、知りたい?



それから後のことはよく覚えていない。


とりあえず、衝撃の知らせの後、ご飯を食べ終えた雅美さんと佐倉先輩は、

お礼を口にしながら、その口元には柔らかな笑みを浮かべて帰って行った。



とにかく疲れた私はお風呂をすぐに済ませて、

昨日よりも早く眠りについた。



明日からの10日間───…

ちゃんと暮らせるかな?


ウソっぽい笑顔だけが不安だけど

あんなにステキな先輩なことには変わりないわけだし……


何とかなるだろう。




────…なーんて思ってた私が甘かったんだ。

と、気付くのはすぐ後のこと。



< 77 / 452 >

この作品をシェア

pagetop