許婚なあいつ
あいつの家の庭で
幼いあいつがキラキラの笑顔で、

『ないしょだけど、
宝物見せてあげる、』

幼い私は王子様のようなあいつに
ないしょとか言われてときめき

『ほんと?みたい』

…いまならとめるが、過去は

『じゃあ手を出して』

右手を奴に出すと
あいつは…

『かわいいだろ?
もう少ししたら『きゃー』
奴は私の手の平に虫を差し出した

あげは蝶の幼虫、つまり芋虫だ

私は逃げ出したんだ
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