等身大の自分
無事に大学に入学して慣れない環境に四苦八苦してたら、次第に先生のことは考えることもなく、憧れの先輩もできたり、新しい友達もできて充実していた。




そんな私にも彼氏ができた。



2回生の冬、友達が幹事していた合コンに行くことを頼まれたのがきっかけだった。



後日、彼だけ唯一私を遊びに誘ってくれた。

でも私はサークル活動が忙しいこととテストが近かったことから3回ほど断っていた。

それにもかかわらず彼は私にメールをくれ、根気強く誘ってくれていた。

そんな彼に根負けして1度遊びに行った。




私は先生を好きになったり先輩に憧れたりと年上の人が好きだった。

下に兄弟がいないことからか、非常に甘えっこで、甘えさせてくれる年上と話しているほうが楽だったのだ。

同年代は正直子供っぽいと思っていた私はどこか苦手意識感じていた。



でも、遊びに行くと楽しくてどこか安心できる自分がいた。




(大学生にもなるとみんな落ち着くもんだよね~)



2回目のデートの御飯中いきなり告白された。
いきなりすぎて何を話していたか忘れていしまったほどだ。



真面目で誠実。



そんな言葉が当てはまる彼は私をすごく大切にしてくれた。




「裕利子が大切だから、学生やと立場ないし、そういうことはしない」




それは彼からのセックスはしない発言だった。



≪好きだからする≫



世の中ほとんどがそうだと思っていた私は、好きだからしないという、私を本当に思ってくれて大切にしてくれると実感できる人に初めて出会えた。


出会いは合コンで、試しの気持ちが大きかったのに、いつしか私を真剣に思って考えてくれる彼が大好きになり、大切にしたいと思うようになった。







そして付き合って1年が経った。



お付き合いは順調。

波長が合うのか大きな喧嘩もなく仲良く過ごしていた。



(喧嘩ってどうやってするの?逆に喧嘩してみたい…)



そんなことを考えるときもあった。
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