魅惑のハニーリップ
「俺本人が疲れないって言ってるんだから。忙しいとか仕事で疲れてるとか、そういうのと遥ちゃんに会いたい気持ちは関係ない」

「ホントに?」

「ホント。だから出来るだけ会いに来るから」

 仕事で疲れてたら、まっすぐ自分の家に帰りたいはずなのに。
 それでも、宇田さんはこんな甘いことを言ってくれるんだ。

 うれしくて、目頭がじわりと熱くなってくる。
 だって、すごく大事に思ってもらえてるって実感できたから。
 愛してもらえてるって思えた。

「なんで涙ぐんでるんだよ。泣いたらもう一回食べちゃうからな?」

 宇田さんが目尻から零れ落ちそうになってる私の涙を、キスで拭ってくれた。

 こうやって、ゆっくりと一緒にいられる日なんて少ないのかもしれないけれど。
 寂しすぎて泣きそうになる日もあるのかもしれないけれど。

 それでも、私はどうしてもこの人が好き。

 そんなに好きって思える宇田さんに、出会えてよかったと……心から思う。
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