魅惑のハニーリップ
「俺……会いに来ちゃダメかな?」

「え?」

「こうやって夜遅くなるけど、ここに会いに来ちゃいけない?」

「毎日ですか?!」

「さすがに毎日じゃないと思うけど……ほぼ毎日?」

 真横で寝ている私のほうに顔を向けて、宇田さんは薄っすらと笑みを浮かべる。

「で、でも……うちに寄ったりしてたら疲れますよ?」

「疲れないよ。それにここから俺のマンションまでわりと近い。あ、もしかして、俺に来られるのが嫌?」

「嫌じゃないですよ!! なに言ってるんですか!! 毎日来てほしいですけど……宇田さん忙しいのに……」

 忙しいのに、疲れてフラフラの状態で、それでも私の部屋に寄って帰るなんて、体力的にキツくないのかなと思ってしまう。
 そんなに無理してほしくないって思っただけだ。

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