魅惑のハニーリップ
「もしかして……間違ってたらごめん。宇田先輩、関係あるんじゃない?」

「え?!……どうしてですか?」

「はは。遥ちゃんって、嘘がつけないタイプだね」

 少し体を前にかがめながら、和久井さんが噴出すように笑う。

「悪い。からかうつもりはないけど、遥ちゃんがあんまり素直でかわいい反応をするから」

 そんなに今の私は、わかりやすかったのだろうか。
 自分では全然自覚がないから、何をからかわれたのかすらわからないけれど。

「宇田先輩のこと……気になってるんだろ?」

「……」

「前に居酒屋で会ったとき、なんとなくそう感じてたんだ。遥ちゃん、宇田先輩のことを見てたから」

「え?」

「最初から気づいてたんだけどな。遥ちゃんは宇田先輩が好きなのかなって」

 そんな風にはっきり言われると、徐々に顔が熱くなってくる。
 私、宇田さんのこと気になってるのかな?
 呆れ気味に笑みを浮かべる和久井さんを前に、どんな反応を示したらいいかわからない。

 そんな時、私のスマホの着信音がバッグの中で鳴り響いた。

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