大好きなんです。
いつもと違う知樹先輩の様子から咄嗟に嘘をつくなんて出来ない
「それとも…
俺に言えないことでもしてたの??」
知樹先輩に言えないこと…!?
ただ待っててカフェに寄って帰っただけなのに……
「…本当のところはどうなの…?」
知樹先輩があたしの腕を掴んで言った
「…琉斗先輩とは、少し話しただけ…です。」
実際に話したわけだから、大丈夫だよね…?
「ふーん、そっか……」
まさか、カフェに行った事を知樹先輩は知ってる…?
しばらく黙り込んだ知樹先輩
「…琉斗の事、好きなの…?」
あたしが琉斗先輩を好き!?
違うよ……
あたしが好きなのはあたしの目の前にいる知樹先輩で……
あたしが動揺していたのか知樹先輩がじっと見てる
「琉斗に告白された…とか?」
な、なんでそうなるの……
琉斗先輩は同じ中学の優しい先輩でそんな事は全然っ!
「…どうなの、莉乃ちゃん?」