こっち向けよ
耳を疑った。
そして嘘だと思った。
「嘘じゃないよ?時任から直接聞いたんだから。『必ず舞を僕のものにする。そのために策を練ってきたんだ。』ってね。あと、さっき連絡来たの。『正式に結婚が決まった。』って。」
イライラする。
「だからもう、舞を諦めなよ。」
ペラペラとよくしゃべる、煩い奴だ。
「だからどうした?諦めて自分と付き合えとでも言いたいのか?」
思っていたより低い声が出た。
「だったらなに?」
ここまで肝の据わった奴を友達にすんなよ、舞。