こっち向けよ
「あ、やっと起きた?」
目を開けると、薄暗い明かりの中で関根が佇んでいた。
頭がぼんやりとして、体に力が入らない。
「津川君って案外良い体してんのね。同中の奴が言っていたのは本当だったんだ・・・フフフ」
どうやら俺はベッドか柔らかいものの上に寝かされているらしい。
拘束は、なし。
変な誘拐だ。
つまり目的は・・・
「体、動かないでしょう?」
さっきの家の前で話を無視していたときは煩かったのに、形成逆転したせいか、気にせず俺に話しかけて来る。
ねっとりとした手つきで、横向きになっていることで上になった左肩に触れて来る。