こっち向けよ





舞が彼氏つくると言い出したのは二年の夏休み明けのことだった。



いつもは始業式前は俺んちで舞の宿題を手分けして終わらすのに、珍しく親友の家に泊まった舞。



ちなみに舞以外には興味ないから普通はないが、舞の親友の名前は覚えてる。



“せきね みう”漢字は知らないけど確かそんな名前。



舞がみーちゃんみーちゃん言うからあってるか微妙だが。



まぁ、そのみーちゃんとやらの家で何かあった訳じゃないと思うけど、やっと二人になれた放課後の帰り道、突然舞が彼氏つくると言い出したんだ。



あの時の俺は頭が真っ白になって、電柱に顔面をぶつけた。



頭に走った二つの衝撃は、今でも鮮明に覚えている…





< 9 / 226 >

この作品をシェア

pagetop