再生ゲーム
 部員達は徐々に、苛立ち始めていた。彼女に対する視線や態度、日に日に扱いは冷たく、酷いものへと変わっていった。


そして各自きっと心で呟いていたんだろう。部長にするべきではなかったと。


彼女は気を使うことに囚われ過ぎて、誰の目から見ても作品制作に支障をきたしていた。


他の部員達が3枚描き終わっている所、彼女はまだ1枚も書ききれていなかった。


そのことも仇になったんだろう。醜さも打ち消す程の効力のある美の絵を、部長という肩書きを受け取った時から、まだ1枚も書いていないのだから。
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