再生ゲーム
「ただいまーりん、帰って来たぞ!」


「拓也さん、お帰りなさい……綾ちゃん、大丈夫? 本当に大変だったわね」


事情聴取を受けた私は、そのまま自宅に帰って来た。きっと始めての事で心身共に疲れているだろうという、学校の配慮だった。


「綾、部屋で少し休んだらどうだ? 君も今日は出前かなにかで済ませて、ゆっくりしてくれ」


「そうねぇ……でもお金が掛かるし、適当にお惣菜でも買ってくるわ、貴方もゆっくりしてらして。それじゃ、ちょっと行って来るわね」


「ああ、いってらっしゃい」


玄関の戸が閉められ、りんが消えたことに安心した私は、ゆっくりと口を開いた。


「お父さん。私……今まで黙ってきたけど学校で虐められていたんだ」
< 578 / 724 >

この作品をシェア

pagetop