手をつなごう
「お待たせしました。どうぞ・・・」
コリンズグラスの中には、赤い層と気泡の入った透明な層とが綺麗に分かれていた。
「軽く混ぜて、お好みでレモンを搾って、お召し上がり下さい。」
「キレイだね・・・」
まず一口、軽く混ぜて飲んだ。
アルコールは強め。
カシスリキュールの甘さの中に、レモンの酸味を感じる。
それを、炭酸がさっぱりと喉の奥まで運ぶ。
「うんっ!!おいしっ!!この味、好きだよ。上手になったね。」
椿は、もう一口含む。