アンコクマイマイと炎の剣士
スリサズの魔力は樫の杖による支えなしでは悲しいほどか細く、その杖は魔物の眉間に刺さったまま。

しかしスリサズはそんなことではくじけない。

「氷の蔦、氷の蔦、氷の蔦ぁ!」

生えては解けるその魔力を、解けきるより早く重ねがけして、幾重にも編み上げ、氷の籠に巨大カタツムリを閉じ込めてゆく。

それは力や技ではなく、根性。

「ッ!!」

突然、ロゼルがスリサズを突き飛ばした。

「アッ!!」

スリサズは泥水の中にしりもちをつき…

魔法が途切れ、アンコクマイマイの巨大な口が、ニヤリと笑う。

先ほどまでスリサズが居た場所…

今はロゼルが居る場所を…

雷の槍が貫いた。





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