【完】愛してやる。Ⅰ
「これは本気だ。無意味に人を傷つける資格はお前にはない。」

私が言う一言一言に流星の目が揺らぐ。

「俺はお前に近づく奴を始末していただけだ。」

「そんな理不尽な言い訳が通じるわけねぇだろ。命とは限りあるもの。お前の気持ちだけで奪っていいものではない。喧嘩は護りたい奴を護るためにするものだ。お前がしているのはただの暴力だ。…私はそろそろ行く。頭を冷やせ。」

流星、私はお前に無意味な喧嘩はして欲しくない。

大事なものを守って欲しい。

私みたいな奴の周りに集まる奴の始末なんて自分でする。

だから…お前だけは…

「自分を見失わないで…」

私の小さな声は誰の耳にも入らず消えていった。

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