未タイトル
「うぅ~…ぅっ…」



咄嗟に声が出ない私を見て何かに気づいてくれたみたいで



「あ…立てる?…ちょっと端によろうか」



お姫様だっこで端まで連れていってくれたんです



「靴…壊れちゃってるね」



「うっ…」



まだ泣き続ける私に優しく頭を撫でてくれて



「大丈夫!…これで良かったらなんだけど、あげる」



と言いながら私に新しい靴を履かせてくれて



「え……」



「あ…ぴったりだね!良かった」



「これっ…貰えないです!」



「似合ってるから君のものだよ」



優しく微笑んでくれて…



「いいんですか…?」



「ん~…いいよ!多分許してくれると思うし!」



「ありがとうございます!」




その優しさに私は恋しちゃったんです





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