エンドロール



「ふふふ。せいぜいあの子の毒牙にかかってもだえ苦しむがいい。」

「あなた。何を企んでいるの。」

「ここから先を話すには対価が足りないね。」

「そんなこと言えた立場かしら。」


弘原海京華は我々の手中にあることを忘れたわけではないどろうと脅す。


「あぁ言えるさ。話していて気付いたよ。水嶋の御曹司はさておき、君の方は決して無実な京華と火灯には手を出せない。結局は君も悪にはなりきれない表の人間のようだからね。それに、彼は君の意に反することはできないようだしね。これ以上話しても無駄みたいだ。帰ってくれ。」

「待って。まだ薬の在りかを聞いていない。答えて。薬のデータは今どこにあるの。」

「これ以上話すことは何もない。」


そう言って、弘原海は椅子から立ち上がりこちらに背を向けた。


「弘原海さん。お願い。あなたが今すべきことは何なのかもう一度よく考えて。どうかお願いします。」


すかさず、応接室を去ろうとしている弘原海に呼びかけたが何の反応も示さず、出ていってしまった。

私たちは監修に連れられ部屋に戻る弘原海を見送り、扉がパタリと虚しく閉まるのをただただ眺めていることしかできなかった。



< 319 / 319 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

地味子が地味子である理由
雪綺/著

総文字数/47,577

恋愛(キケン・ダーク)502ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
神様… 普段は信じていない神様…… 私は幸せを求めてもいいですか? 日本経済を支える世界有数の大財閥 一ノ宮財閥社長令嬢 一ノ宮 美和 (イチノミヤ ミワ) 誰もが認める絶世の美女でありながらその姿を隠し地味子のとして生きる。 そしてつらい過去を抱えながらも仲間との生活を繰り広げていく少女の物語をご堪能あれ。 3/26完結しました!!!! ※感想など書いていただけたら嬉しいです。 総合ランキング最高2位!! ※本棚in&感想&レビューありがとうございます。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop