空知らぬ雨





仕返しだ...




そうは思ったけれど頼まれたなら持っていくしかない。




私は急いでお茶の仕度を始める為に総司、愛用の湯のみをとろうとすると




「あっ!!!!」




手が滑ってそのままゆっくりと床に落ちて


パリンと音を立てて割れた



「やっちゃった...……」




かけらを拾うが、丁度、破片が指をかすめ血が出てしまう。




「ったぁ...」





なんか嫌な事が起る前みたい...





この時、ふと思ったこの事が本当になるなんて私は考えもしなかった







< 108 / 208 >

この作品をシェア

pagetop