「視えるんです」
青白く、細い指。
少し長い爪が、私のリボンをずらしている。
いや、これは……ずらしているんじゃなくて、リボンを、後ろに引っ張ろうとしているんじゃないだろうか。
そう意識した瞬間、頭に浮かんだのは、首吊りをする女の人の姿だった。
制服のリボンをロープ代わりにして、階段の手すりで首を吊る。
その姿が頭に浮かび、そして……視線をずらせば、『そこ』に居た。
鏡を通して見える階段に、女の人が居る。