恋愛のやり直し方
思春期にそんなことを人より少しだけ多く経験してしまったせいで、すっかり他人との距離の取り方が分からなくなってしまった。



だったら、一人でいる方がよっぽど気楽でいいって思った。




だけど、それをズバリ言い当てられた。
さすがは小説家だと褒めたいのはやまやまだけど、なんか面白くない。




他人の家にズカズカと入ってきて、分かりきったことを、さも自分が教えてやったみたいな顔で居座ろうとしてる感じ。



そんなの耐えられない。




「だったら、答えまで教えてよ」




思わずそう叫んでいた。



言ってしまった後、シマッたと思っても言葉は消せない。



なのに友田は、顔色ひとつ変えずに



「答えなんて簡単じゃない?誰かアンタを鳥籠に入れて一生守ってくれる人を探したら?」





「…………」


ズバリそう言い残して部屋を出て行った。
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