恋愛のやり直し方
いえいえ……随分ズルイ生き方をしてます。

だって、元夫から生活費一切を面倒みてもらってますから……
それと引き換えに夫の言いなり生活なんていくらなんでも言えない……



「わ、私だって随分ズルイことしてますよ。立花さんが知らないだけです」



「そぉ?まぁ、その年まで清廉潔白な人間なんていないんじゃない?俺の言ってるのは、そういうんじゃないの。綾の芯の部分の話」





私の芯の部分……



いや、絶対に立花さんは、私を過大評価しすぎ。





「立花さんーー」




「俺、否定は聞かないから。自分で納得しないと、人になんて言われようと変わらないし変えたくないから。いくら綾でもそれは同じ」




私の言葉をピシャリと遮った立花さん。

それ以上何も言えなかった。





タクシーは、もともと駅近いマンションまであっという間に着いた。


「あっ……」


着いたと同時に立花さんがサッとお金を渡していた。




「いいの。俺が乗ろうって言ったんでしょ?それに、俺お金持ちだから」
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