恋愛のやり直し方
僅か数歩先で私を待つ実に、愛想笑いを向けながら、私はなぜ断れないのかと自己嫌悪




1歩進むごとに、拒絶する気持ちと天秤に掛けるのはーー





『ローンと生活費』







グラグラと揺れる天秤は、いつも決まって自分の気持ちに蓋をする結果になる。




結局、今晩も不敗記録の更新







「綾?いい?」





耳元で私の意思確認をする実はズルいと思う。



いつだって『合意の上』を求めるのだから。

いっそ、強引にコトを進めてくれた方が自己嫌悪に陥らなくて済むだけマシなのに。








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