恋愛のやり直し方
何か挽回できる良い言葉は無いかと頭をフル回転させてみる。





…………無い。




「綾さん、この部屋用意したの俺ですよ?一応有名人ですからセキュリティーの問題も考えてなんですけど。それに、綾さんの……」





そこまで言って急に黙った竜くん。




最後に出た私の名前とかで黙るなんて気持ち悪い。







「ち、ちょっと……そんなトコで止まらないでよ。気になるじゃない」



「森嶋さん、竜は気を利かせてやった事なんだから、それ以上責めないであげてよ。森嶋さんの怒りのベクトルそっちじゃないでしょ?」






「……」




言われてハッとする。
いつの間にか誰に何を怒っているんだか忘れて当たり散らしてるとか……



――最低だ。








「………ごめんなさい」



二人に頭を下げる。
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