恋愛のやり直し方
グルグルと自嘲的な思考を巡らせていたせいで、すぐ傍まで実が来ていた事に気付かなかった。




「そんな服、持ってなかったじゃん。どこ行ってたの?」



「あ……」





どう話せば一番手短に済むだろう。
実には、働き始めた事さえ話していなかった。







「男できた?」




鋭く刺すような視線。
実と私の身長差を差し引いても、確実にその目は見下ろしている。





「そ、そんなわけないでしょ。もう懲り懲りよ」



できればこれで納得して帰ってもらいたい。
今日は、これ以上話す気力はない。




祈りにも似た感情で、次の実の言葉を待つ。






「じゃあ、あの男誰?」





あぁ、やっぱり……これじゃ終わらない






『あの男』とは友田のことに間違いは無い。
だけど、いつ友田といるところを見られたたんだろう。
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