恋愛のやり直し方
チラッと横目で私を見た立花さんがフッと笑った。




「そうだね。なんで離婚したんだろ?ホントのところは分かってないのかも。綾は?」




「……そうですね。なんか、タイミングがばっちり合ったんじゃないですか?」




「アハハハ、タイミングか。確かに結婚もタイミングが必要だけど、離婚にもタイミングがあるね。そう考えると離婚も悪くないかもね」





ハンドルを握る手を、ラジオから流れてくる音楽に合わせてトントンと叩く立花さん。
その音が規則的で、心地よく聞こえてきた私はフワフワとした気分になって、そのまま意識を手放した。







眠っていたのは数十分だけだったと思う。
店に着いたと立花さんに起こされて時計を見ても、大して時間が進んでいなかった。



だけど、身体は驚くほど軽くなっていて、そんな短い時間の睡眠でこんなに身体がスッキリと休まったのは初めてだと自分の身体に苦笑してしまった。


< 308 / 548 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop