恋愛のやり直し方
振り返らなくったってその声で誰だかなんて分かる。



「お前には関係ないだろ!」



血走った目で怒鳴る実

あぁ、お願いだから怒鳴らないで







「アナタには関係ないですけど、でも彼女が傷つけられてるのは見てられないです」




きっぱり静かに言い放った友田








「ふざけんな!俺が一番綾のコトを分かってんだよ!お前なんて入る隙間なんてないんだよ」




「何言ってんの?私のコト理解してくれているなら、こんなことしない」



ブルブル震えだす身体を押さえて実に反論する。
だって、私がどれだけ考えてここから出て行ったのか実には全然伝わってない。





「何が理解してないんだよ!新しい男ができたから俺なんてお払い箱なんだろ?そう言えよ!言え!言えー!」




グラグラと身体を揺すられる。
目の前には私に向けられた敵意。



あぁ。もうダメだ。

薄れていく意識の中、振り返るとこちらに駆け寄る友田の姿が見えた。





「センセ……」




そして意識がシャットダウンされた。

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