恋愛のやり直し方
「バカじゃないの?」



立花さんは冷たい溜息を吐きながら言った。




「敵に塩を送るとか、流行らないでしょ」




「敵とか…そんなんじゃないですから」





「どうするの?」








立花さんは、私の答えを無視して話を続ける。

その質問に答えを持っていない私は、ただ手もとにあるメモに視線を向けるしかなった。







「どうしてそう貧乏くじを引くのかなぁ?あの人、単なる知り合いの範疇越えてることなんて一目瞭然でしょ」




「ハハハ……ですよね」




里美が友田の元カノだなんて言えるわけない。
そんなこと言ったら、立花さんの反応が怖い。




「で、どうすんの?渡すの?ソレ」




忌々しそうに手元のメモを指さす立花さん。





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