恋愛のやり直し方
「どっちか選んで?」



「え?」と振り返った時には既に私の身体は友田の腕の中にあった。





そしてズイ―っと壁際まで押しやられる。
トンと背中が壁にぶつかって顔を上げる。


すぐそばにある友田の顔は私をジッと見つめている。




「俺の手を取るか、二度と会わないか」


「なっ……」




『何で?』と言おうとした瞬間私の唇は友田によって塞がれた。


目を見開く私に気付いた友田がパッと私から離れていく。



「ごめん。俺がムリ。選ばせてあげられない」



「……んっ」





謝ったと思ったら再び重なる唇。




トントンと胸を叩いて抵抗してもますます深くなる口づけ。
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