恋愛のやり直し方
アイツらは俺を作家だとは思ってない。

だから、こっちも作家のつもりで言葉を吟味したりはしない。





だから、仕事だって初めの物珍しさがなくなれば、お払い箱にされるだろうと思ってた。





だけど………



どうやら担当マネージャーは敏腕だったらしい。


減るどころか仕事は右肩上がりに増えて行き、それに比例して本業の原稿書きも増えた。



喜ぶべきことなんだろうけど……






ますます綾との時間を作れない。




綾が足りない。





すれ違いの生活は、思った以上に心を蝕む。






綾に触れたい……






日々すり減っていく正常な心。





そして―――――





遂にキレた。
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